瞑想の治療メカニズム

マインドフルネスを活用した治療では、座って「瞑想」をおこないます。

 

座ってじっとしている「瞑想」で、いったい何の効果があるのかと思いませんか。

 

私の手元にある書籍「マインドフルネス・瞑想・座禅の脳科学と精神療法:新興医学出版社」に花園大学の安藤教授による論文「精神療法としての瞑想−その発展と近年の潮流」が掲載されているのですが、そこでは瞑想の治療メカニズムをわかりやすく要約しておられます。

 

ポイントは「脱同一化」です。

 

〜 心理的内容との同一化をやめて、思考、感情、イメージなどの心理的対象物を観察する 〜

 

これを違う表現では、自分の位置を物語の主人公そのもののモード(当事者視点)から、一歩引いてその主人公を観察するモード(第三者視点)に変えること、とも言いかえられます。

 

さて、安藤教授は、「脱同一化」は仏教でいう「執着」に深く関連する用語であり、瞑想とは、執着から離れる、あるいは解き放たれるための技法だと述べておれらます。

 

私も、「脱同一化」がポイントであると理解しています。

 

つまり、自分が川の流れの中にいるとして、思考、感情、悩み等と、もみくちゃになりながら、一緒に流されていく状態から、自分は岸にいて、流れてゆく自分の感情、思考、悩みをただ眺めているという状態に立ち位置を変え、観察モードになることです。

 

適切な表現ではないかもしれませんが、他人事として自分を見る、とも言えます。

 

瞑想中であれば、こころの中に感情や思考が現れては消える様子をただ観察し、自分のこころに様々な感情や思考が明滅していることや、それが自分を喜ばせたり傷つけたりしていること理解して、ただ受け入れることに努めるのです。

 

こういった経験(訓練)を積み重ねていけば、自分にとって辛い感情や否定的な思考などに意識が吸い寄せられて、視界が広がらなくなるという状態(執着)から逃れられるようになります。

 

ネガティブ思考に捉われて(執着して)いると、こころの不調を招いてしまいます。

 

マインドフルネス瞑想は、こころの健康維持に効果的です。